コハタのコトバ

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コハタのコトバ

木幡真人の『コハタのコトバ』

口だけだった木幡くんがちょっとだけ変わった2年間を振り返る。【前半】

「こういう活動をしていてー。代表をしていますー。」

 

「◯◯をすることで、こういう価値があるんです!」

 

『それ、結局どういう想いがあるの?』

 

「ええと…」

 

口だけは、達者だった。だけど、行動と精神が伴わない。

 

地に脚がついた行動ができていなかった。

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このお話は、口だけ木幡くんがちょっとだけ地に脚を降ろして行動し始めるまでの物語。

 

自分は絶対にイケてる…と思ってた高校3年生

時は2013年6月。

 

僕は宮城県石巻の高校に通っていた。

 

ひょんな出会いから大学生と関わるようになり、その出会いから1ヶ月半で自分で団体を立ち上げる。

 

『くじらステーション』という石巻で頑張っている人たち、街の情報を高校生目線から発信していくインターネット番組を制作する団体。

 

たった3ヶ月前までフツーの高校生だった。アナウンサーという夢も消え去りそうだった男子が、自分の行動で何かを変えていく。

 

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クラウドファンディングで20万超、プレゼンも段々と評価されていく、各地の高校生団体や有名な企業の人々と出会っていき、そんなことをできる自分がスゴいと思っていた。

 

たしかに、これだけ見ると決して『口だけ』ではないかもしれない。

 

正確にいうと、なんだか大人の真似をした滑稽な高校生という感じだったと思う。大きいことを言うけど、結局そこに対する想いとか情熱って何?難しい言葉を使っている自分カッコイイと思ってるんでしょ?みたいな。

 

そうして、大学入試も面接に臨んだ。

 

自分実績あるんで。調子に乗って大学入学

くじらステーションでは複数のメディアに取り上げてもらえたり、賞をもらったことで実績(?)といえるものはまぁあった。

 

また、大学入学とほぼ同時に東北高校生未来会議というカンファレンスの運営をしていたので高校生100人集めて会議をやった、クラウドファンディングで100万円を集めたというのは、もはや自分の手柄かのように語った。

readyfor.jp

 

大学入学の頃に、友達になった子たちに言われたのは「テレビで見たことあるよ」「高校の頃から聞いたことある」という言葉。

 

言葉を選ばずにいえば、仙台にいる他の大学生ははっきり言って見下していたし、自分が絶対に1番できるやつだって思ってた。

http://www.flickr.com/photos/46151146@N04/8914455176

photo by Takashi(aes256)

 

その頃は東京の大学生たちと一緒に何かをしてるというのがある意味でステータスのような気がしていて、実績を残せることをやることがいいんだと思っていた(に違いない)。

 

起業したい。が口癖に

入学したばっかりの頃に、高校生を支援するNPOを作りたいなと思っていたことや高校の頃から起業とかしてみたら?と言われていたこともあって、 起業したいと思うようになった。

 

高校生を支援したいというのは純粋な想いだったと今でも思うけど、それだけでは稼げないよとかなんで支援なの?って言われることが多くて次第に稼げる方へと変わっていった。

 

今でも、このときは現状逃避だと思う。当時、周りを見下していたし、実はバイトもしていて本当に嫌だった。だから、それから抜け出したいと思って起業したいが口癖になった。

http://www.flickr.com/photos/55856449@N04/16648802751

photo by Infomastern

 

当時、100万円のクラウドファンディングを成功したばっかりなこともあって、資金調達に関する講座やセミナーにゲストとしても呼ばれていたのでコンサルタントをやりたかった。

 

でも、「それ、本当にできるの?やる意味あるの?」と聞かれる度に反論ができなくて。

 

結局、やりたいことが何か?というところよりも実績やブランドを使ってこれができるでしょ?というところで止まってブレブレで。

 

この大学辞めたい。東京に行きたい…

2014年8月。

 

僕は大学1年の前期を終えて、東京の大学に行きたいなぁと思っていた。

 

先輩に『正直、スタバで他の大学の人と議論するほうが絶対有益です。』と言ったこともある。

http://www.flickr.com/photos/47353092@N00/1421673731

photo by AJC ajcann.wordpress.com

 

そのときに、その人から返ってきたのが『だったら、大学の授業でやる気じゃない人を巻き込めよ。本当に実力があるなら、それくらいやらないと何も変えられないよ。』って言われたことがあって。

 

結局何をしたいかわからなくて、自分が何もできないから批判をしていた。

たぶん、周りの人たちを僕が批判していたのは結局のところ僕が何もできなかったからだと思う。

 

自分が何もできないのは嫌だけど、実績があるのに周りの人間と一緒にされるのも嫌だと思って批判をしていただけなんだと思う。

 

夏休みに島根県海士町に行く機会があった僕は、そこで純粋に想いを持ってアクションを起こす人たちを見てさらに迷った。

 

今の自分ってなんなんだろう。いろいろ言ってるけど、何が想いなんだろう…って。

http://www.flickr.com/photos/24303651@N07/2572116533

photo by Julie Danielle

 

なんだか、恥ずかしくなってきて自分をもっと高めたいと思って家出をしてみた。たった1週間だったけど。

 

家に帰ったあとは、フラフラ。モチベーションが分からなかった。

 

好きなことをやればいいんだよ。その時の言葉が今の支えに

あるとき、高校生の支援って想いがないとできないですよね。って言ったことがあって。

 

そのときに、木幡はなんでこういうことをしてるの?って聞かれたことがあって。

 

言葉に詰まった。だけど、強いて言えば『好きだから』。

 

そのときに、「結局俺もそれ以上ではないかな」ってその人は言ってて。

 

自分はそれまで実績を振りかざしたり、自分自身が何か確固たるものを持ってるものでないと安心できないと思っていた。

 

でも、結局それは誰のためにもならなくて。

 

口だけ達者で、やることはブレブレで他人の批判もしてきた僕が初めて自分に向き合えた瞬間だった。

http://www.flickr.com/photos/37238219@N00/6658484537

photo by joo0ey