コハタのコトバ

コハタのコトバ

木幡真人の『コハタのコトバ』

一番最初に聞きたい理由があった

新しく始めるプロジェクト tasuki -想いを繋ぐメディア- のトップバッターとして、大学1年から3年にかけて一緒に活動していた山本くんへ取材をしてきた。
 

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彼はsirubeという会社を6月に立ち上げた。
 
 
 
山本には一番最初に聞きたい理由があった。
 
 
 
 
ここに到るまで、ずっと悩んできた。
 
 
 
 
彼と一緒に活動していた頃からメディアをやりたいという話はしていた。
 
でも、自分に自信が持てなかった。
 
 
客観的にみれば「時じゃない。」ということだったんだと思う。
だけど、当時は周りにいた人間を振り回したし、自分の中でも決断できないことが続いた。やりたいという気持ちはあるけど、それを具体的な行動にできる自信、続けていくエネルギーがなかった。
 
 
 
それから、1年半という時間が流れた。
団体を立ち上げてからは、2年という時間が過ぎた。
 
 
かなり時間が経ってしまった。
その間、今にして思えば僕自身が覚悟を決めるための道だったのだと思う。
 
 
 
 

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当時はまだ、本気でやりたいという気持ちよりも、成功するかどうかという気持ちの方が先行していた。実際には、その先を自分にはまだまだ描けていなかったし、続けていける自信もなかった。
 
足元ばかり見ていて、真っ直ぐ先を見れずに迷ってた。
 
 
 
そして、何よりその頃は周りばかり気にしていた。
有名な人たちや、自分の先を行く人たちを見て、自分はこれだけのクオリティを残せるのか、実績を出せるのかという考え方だった。
 
 
有名な事例にもなっているWebメディア、自分の先を行くプロジェクトを動かしている人たち、有名なライターたち。 
 
 
足元ばかり見ているのに、気にするのは遠くのことばかり。
 
 
 
もちろん、ずっと今の今までそういう考え方をずっとしてきたわけではないが、ここに来るまであまり自分自身がアクションを起こす『マイプロジェクト』という意識を持てずにいた。
 
 
 
その間、同世代の人たちはいろいろなところで活躍していった。そりゃ、何も形にできていない自分は焦りに焦った。
 
 
自分にとっては、彼もその一人だった。
 
僕は悔しかった。
 
 
 
 
自分はこれだという物を持っていなかったからそれが悔しかった。
 
 
自責というよりも他責の思いのほうが積もっていた。
 
一緒に頑張っていた時代があるのに、なぜ僕は何ひとつできていなくて、彼らは表にいるのか。
 
 
 
でも、僕は何もできなかった。何も起こせなかった。
どれだけ、SNSを通して同世代の活躍を見ようと、それを見て嫉妬の気持ちを募らせようと。
 
 
 
 
僕が最後の最後、自分自身の想いに従おうと決めることができたのは今年の夏だった。
 
 
 
それは、嫉妬じゃなくて自分が愛せるものを創りたいと思ったことだった。
 
 
稼げるかどうか、周りにレベルで勝てるかどうか、アイツはこれと思われるかどうか、どうせ何をやっても結局そんなことがついてこないのだとしたら、そんなことに固執している意味はないのではないだろうか、そう思った。
 
 
 
 
 
そう思い始めてから初めて、それまで出てこなかった納得できる名前が出てきた。
それが、tasukiだった。
 
 
 
自分の想いを込めることができる名前になった。
 
 
 
 
 
 
tasukiという名前の通り、僕は一番最初に襷を繋ぎたい人として、山本に声をかけた。
 
 
 
当時、僕自身のビジョンや想いを伝えてきたのも、自分の不甲斐ない姿を見せてきたのも一番近くで動いてきた山本という人だったから。やっと僕が形としてではなく、自分の想いとして一歩踏み出せるということを伝えるのは彼が一番最初でありたいと思った。
 
 
 
そして、何よりもこの1年半という時間を、羨ましく見ている観客としてではなく対等なプレイヤーとして、彼がどんな道のりを歩んできたのか、そしてこれからどこに行こうとしているのかを聞いてみたかった。
 
 
 

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当日、取材は『前のを書いてから3年になるの?』という彼の驚いた声から始まった。
 
 
 
そう、彼には一緒に活動を始める前、大学1年の秋に一度コハタのコトバで取り上げたことがあった。
 
 
それから3年の時間が経っていた。
 
 
 
話は少しぎこちない感じから始まって、徐々に熱く語り合った頃のような熱を帯始めた。
 
 
 
 
2時間半という時間の間、多くのことを語った。
 
 
彼がどんな時間を過ごしてきて、そこでどんな景色を見てきたのか、どんな気持ちを抱いたのか、そしてこれからどんな場所へ行こうとしているのか。
 
 
 
別々の道を歩もうと決めた時、僕は怖かった。
全く違う景色を見ようとしていく彼がどんどん離れていくことを。
 
 
 
 
でも、今回はとても楽しかった。
 
 
 
 
彼は最後にこんなことを言った。
 
 
「お互いのつくるものを純粋に『いいよね』って言えるようになったのが成長したよね」
 
 
 

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初めて別々の道を歩き始めて良かったと感じた瞬間だった。
 
 
 
 
さて、この受け取った襷を届けるために、早く記事を書かなければいけない。